乳がんになったわたし

平成29年12月に乳がん全摘手術をし、平成30年8月に再建手術をしました。人生最大の衝撃でしたが、記録に残しておこうと思っています。

入院前日

12月21日。引き継ぐ仕事が、すべては年内は無理か、と思っていたのだが

もうひとつ心に引っかかっていた案件が、入院前日に

何とか形にすることができた!よかった!

もうやることはやって、あとは手術を迎えるしかない。

荷物も整理できたし、入院直前の週末には、がん封じの神社に

もいった。その時のお守りは、いままだ携帯についたまま。

テニスチームのリーダーに、「しばらくお休みします」とメールをする。

実は、この頃の記憶はほとんどない。

年賀状も1枚も書けなかった。書くどころじゃなかったな。

泣けた

12月15日、仕事を別の方に引き継ぐにあたって

この日がヤマだった。一番大きな2件をこの1日で引き継いだのだった。

病気にならなければ、そのまま私がやっていただろうである仕事。

中身はストレスだらけの案件だったが、自分がやらなければと

思って、頑張ってきた。

案外、簡単に引き継げた。

帰宅して、玄関のドアを開けた途端に、わ~~と涙が出てきて

そのまま、玄関のあがりまちに臥せってわあわあ泣いた。

なんでこんなことになっちゃったんだろう。

なんで、病気になっちゃったんだろう。

がんの疑い、から張りつめてきたものが、がたっとゆるんだ瞬間だった。

どのくらい、突っ伏して泣いていたかなあ。。。。

入院グッズをそろえる

時間を見て、色々そろえる。

まず、パジャマ。これは無印のを2枚買ったが正解だった。

ゆったりして着やすく、縫い目の少ないので肌に刺激がない。

のちに8月にもう一度入院することになるのですが

その時も無印の夏用を買いました。

小さいバック。院内を歩けるようになると、携帯とお財布を

入れるため。私は仕事用にPCは持ち込まず、ミニパッドを

キーボードを持ち込んだので、それも入れる。

部屋で作業するのではなく、景色のいいラウンジで入力していた。

本→これは、病院にミニ文庫があったので、そっちを読むふけったので

自分で持って行ったのは結局自宅へ帰ってから読んだ(笑)

ペットボトルの先に付けるストローと一体になっているやつ。

術後はしばらく体を起こせないので、ペットボトルの水を飲むのが

かなりつらい。このストロー付のがあると、寝たままでも飲める。

100円ショップにあった。これはとても重宝した。

ふりかけ→病院のごはんは本当にヒットだったけど、やっぱりふりかけが

あると白いごはんをちゃんと食べられる。食べられるのであれば食べるのが原則。

体力もつくしね。

友達だと思っていたけど。。

告知の前に、気が合うようになって時々お食事して

思いきり言いたいことをおしゃべりし合う友人がいた。

がんのことを話したら、急に距離を置かれたな。。。。。

たぶんどう接していいのかわからないんだろうな。

普通に変わらず接してくれるのが一番なのに。

がんは伝染しないんだし!!!(笑)

あの友人の件は、今でも思い出すと悲しいな。

でも、よく考えれば、ただどうでもいいことをおしゃべりし合っていて

それは楽しい気晴らしだったけど、それまでだったってことなんだね。

本当に理解しあえる友人関係では、なかったんだなあ。。。。。

その一方で、全然変わらない人もいる。

そういう意味で、人間関係を見直すよいきっかけにもなりました。

仕事の調整

手術日も決まったので、あとはそれに向けて猛ダッシュで準備。

入院グッズもそうだけど、仕事を調整しないと!

これとこれを手放すと決めて、人を探した。

ツテを頼ったりしながら、案外スムーズに決まっていって

ほっとした。手放したことで、寂しい思いもあたけど

むしろ、ストレスの度合いが減った気がした。重荷だったんだね。

職場の人員配置についても、色々調整して、無理をしないことにした。

いままで、どれだけ無理していたのかな、ってしみじみ感じた。

 

手術日決まる

12月4日、、、、(たまたま私の弟の誕生日。)

そこで、最終的にがんの広がりや、転移の可能性などのの話。

私の場合は、転移はなさそうだ、広がりはわりと広く

温存は難しい、全摘。術前抗がん剤はない。術後に病理検査をして

その上で、術後の治療方針は決まる。でも、先生が

「まあ、、おとなしいタイプのがんみたいですね」とのこと。

そりゃ、宿主がおとなしいから!!!!ってことで

あとで友人にそう言ったら、全然受けなかった(笑)

初めての診察で、主治医は「治療方針が決まっても、手術は1か月以上先」と

言っていたので、年明けかと思っていたら

「全摘だけで再建は今回考えないと言うのなら、話は早い。

年内は23日の手術があと一枠空いている」と

主治医が自分の手帳を見ておっしゃる。

「そこでお願いします!!!!」と即決。

MRI

翌12月1日は、MRIの検査。

私は閉所恐怖症のケがあるので、不安、、、と思っていた。

昔、卵巣のう腫の手術後に、MRIを撮ったことがあって(某大学病院)

その時は狭い筒の中に入って15分。気がおかしくなりそうなのを

必死で耐えた。。。あんな感じだと、きつい、、、と思っていたら

乳がん専用のMRIで、大きな穴が2つあり

そこにうつぶせになって胸を差し込む。

こんな大きな穴じゃ、入らない胸はないね!

と心の中でそっと突っ込む。もちろん私のお胸も余裕(笑)

そして、ぐわ~~んと上に上がって、下から撮影するみたい。

なんだかうとうとして、あっという間に終わりました。

これでがんの広がりを見るみたいです。