がんになる前の2年間
うちには3匹の猫がいた。みんな保護猫だけど
個性豊かでかわいくて仕方ない。このままの生活が永遠に続くと思っていた。
平成28年2月に愛猫1匹虹の橋を渡る。
同4月にもう1匹、虹の橋を渡る。
2月の子は半年ほど闘病生活をしていたので
覚悟はあったのだが、4月のこはいわゆる突然死で
直前まで元気だっただけに、信じられなかった。
今でもどこかにいる気がする。
同年10月実父が亡くなる。こちらは闘病生活2カ月。
覚悟はあった。
父が亡くなって1週間後、職場の隣の敷地で子猫発見。
迷わず連れ帰る。父を喪ったことの慰めになる気がした。
この時点でおじいちゃん猫と子猫がうちのこになっている。
翌平成29年10月、愛猫1匹、亡くなる。高齢だったのと
最後はおむつもしていて、動けなかったので、覚悟はあったけど
可愛がっていた3匹が1年半の間に相次いで亡くなるのは悲しすぎた。
高齢猫が亡くなった3日後に、また職場の隣の敷地で子猫発見。
病院に連れて行ったところ「未熟児」だとのこと。医者の口ぶりでは
何となく育たなそうな言い方だった。
可愛くピーピー鳴いて、抱っこをやめるとさらに鳴いた。
でも、やっぱり駄目だった。3日後に亡くなった。
雨の降る日曜日だった。荼毘に付して、涙が出た。
そして、その翌日の月曜日に、「がんの疑い」という恐怖の手紙が来た。
その年の終わりに乳房をひとつ失った。
この2年間は本当に私にとっては怒涛の2年間だった。